オリジナルジャージ製作記 by I田さん

「のんびりサイクリングWEB」ジャージが出来るまで


              「のんびりサイクリングWEB」ジャージが出来るまで
                                                       Team R142A I田


1.チームジャージ製作の経緯
今回我々が参加した「トロッフェ・バラッキ」は規則で「上衣のみ統一のジャージ着用すること」と成っていたので、揃いのウェアを用意しなければいけませんでした。
最初に考えたのはオリジナルジャージのオーダー製作だったのですが、色々調べてみても高価なうえにある程度まとまった枚数が無いと製作出来ない状態でした。
(例:パールイズミのカスタムオーダーシステム1着\18000/最低5着以上1ロット要)
そこで貧乏な我々は自分でオリジナルジャージを作る事にしました。

2.用意する物@ ベースとなるジャージ
今回用意した元ジャージはジロ・デ・イタリアのインテルジロ賞ジャージのマリア・アッズッラです。



詳細は↓参照
CYCLING WEB
ちなみに我々はこのジャージを買う際には、個人総合賞の桃色ジャージ=マリア・ローザは知っていましたけど、他の賞の事は全く知らず、買ってからもGiro d’Italiaと書かれているのを見て「このジャージは何だろう?」とか言っておりました。

3.用意する物A アイロンプリント用紙
この用紙は家庭のインクジェットプリンタで印刷した画像をTシャツなどの布にアイロンを使って転写することの出来る用紙で、各社から色々出揃っています。
大きく分けて薄色用と濃色用がありまして、薄色用は白色や周りの印刷していない余白の部分はアイロン掛けすると透明になり下地の色が透けて見えるので、基本的に下地の色が白や薄い色の布しか使えません。
今回のベースは青色ジャージなので、コクヨの濃色用を使用しました。(A4サイズ2枚入りで\1000+α位)



4.デザイン
本当はフォトレタッチソフト等を駆使して色々デザインを検討するのでしょうが、そんなスキルは無く、デザインセンスも無い者があれこれ考えると逆にゴテゴテし過ぎると思い、今回は「とにかくシンプル!」ということをコンセプトに脳内イメージだけで検討図も描かずにいきなりプリントアウトする事にしました。
本来は最初にデザインを考えてそれに合ったジャージを用意する方が良いのかもしれません。

5.原版製作
プリントする原版の作成には、これまた本来はフォトレタッチソフトで描画するのでしょうけれど、今回は凝ったデザインでなくベースジャージにチームロゴを入れるだけなので、使い慣れた(というか、これしか使えない)年賀状ソフト筆王を使い、太めで分かりやすいフォントでテキストを入力し、入力したテキストの色やサイズを変えただけです。

6.プリントアウト
プリンタにアイロンプリント用紙をセットして用紙の取説に書かれている用紙の設定条件で普通にプリントアウトします。
アイロンプリントの中には左右反転印刷する物も有るみたいですが、一般に市販されている用紙はほとんどがそのまま印刷するタイプです。



7.切り抜き
不要な部分を切り抜いて行きますが、角部が鋭利に尖った状態だと剥がれやすくなるので、角は丸めて切り抜きます。



切り抜いた後ジャージの上に置いてみて、文字の配置をチェックします。



8.アイロン転写
転写シートの裏紙を剥がし、ジャージの上に置き、用紙に添付されている仕上げシートを置いた上からアイロンを掛けます。



取説にはアイロンの温度は「綿」あるいは「高」と書いていますが、実際にやってみた感じではその温度だと用紙が若干溶け気味になり下地の色が少し透けるので、それより低めの方が良いみたいです。
但し低過ぎると転写の密着強度が落ちるみたいで、耐久性も考えるとどの温度がベストかは正確には分かりません。
用紙の取説には綿50%以上の布にしか転写できないと書いていましたが、気にせず化繊100%のジャージにアイロン転写しちゃいました。

9.完成
ということで、オリジナルジャージが完成しました。





製作した感想
・ 用紙にプリントアウトしてアイロン掛けするだけなので当然だが、思っていたより簡単に出来た。
・ 濃色用の用紙でも転写シートの白や黄色の部分は少し下地の色が透けたので、もっと薄い色をベースにした方が良かったかもしれない。
但し、今回のSantini製ジャージでは透けたが、裏地で試した手持ちのパールイズミの青色ジャージでは同じ黄色でも殆ど下地が透けなかった。
・ 転写したシート面同士を内側に曲げて畳むと引っ付き易いので注意が必要。
・ ファスナーや縫い目のある所は転写できないので、フルジップよりもハーフジップタイプのジャージの方が処理が楽。(今回胸のR142Aを何処で分断するか結構悩んだ)